【超基礎編】カメラの構造を徹底解説!

 

最近のスマホにはつくづく驚かされます。拡大せずに使うことを前提とすれば、スマホで撮影した写真でも十分すぎるぐらい綺麗です。

ただ、

◆撮影後に被写体を切り抜いて使用したい

◆写真の一部分を拡大して使用したい

◆背景を違和感なく綺麗にボカしたい

◆写真を大きく引き伸ばして使用したい

と考えている場合は、『一眼レフ』をおすすめします。

スマホはあくまで「カメラ機能の付いた端末」であり、一眼レフは「写真に特化した機材」です。より綺麗で、味のある写真撮ることのできる一眼レフは、とても興味深いものです。

一眼レフもスマホのカメラも構造はよく似ていますが、スマホでは自動で行ってくれる『明るさ』や『シャッタースピード』などの調整を一眼レフでは手動で行うことも必要になり、スマホに比べてひと手間かかる代物です。

今回は、「一眼レフを触るのが初めてで、何が何だかさっぱりわからない!」という方のために、カメラの各構造について解説していきます。

 

一眼レフカメラの構造

カメラの基本的な構造は、レンズを通った光が『絞り』『ミラー』『ペンタプリズム』を経て『ファインダー』に映し出され、シャッターを切る際には、ミラーが上方へ上がり、『シャッター』を通って、『イメージセンサー』に光が到達することで、写真として記録される仕組みです。

また、デジタル一眼レフの場合にモニターで撮影する際は、ミラーは最初から上がった状態となり、実際にイメージセンサーに到達する光の状態を見ながら、撮影することが可能です。

近年主流となってきている『ミラーレス一眼』については、上記図の『ミラー』がない一眼レフのことを言い、仕組みとしては、モニターを見ながら撮影する状態と同じような形となります。

このように複数の部品が連動して動くことにより、写真を撮ることができるのです。

 

一眼レフとスマホの違いについて【イメージセンサー】

一眼レフとスマホの一番の大きな違いは『イメージセンサー』の大きさです。

イメージセンサーとは、カメラ内部の光を感知する部品のことで、大きいほど多くの光を取り込むことができ、暗所での撮影に強く、綺麗に撮影することが可能です。しかし、センサーサイズが大きくなると必然的にカメラ自体も大きくなり、重くなってしまいます。

 

センサーサイズ写真の明るさ写真の色味カメラの重さ
大きい明るい豊か重い
小さい暗い限定的軽い

 

明るい場所では違いが分かりにくいですが、薄暗い場所や夜の撮影の場合、ノイズの量などに明らかな違いがでてきます。

フルサイズ一眼レフで撮影した写真は綺麗ではありますが、価格が数十万円と大変高価です。暗い場所での使用をあまりされない方であれば、数万円で購入可能なAPS-C一眼レフでも十分活躍してくれますので、導入機としてお勧めです。

 

ISO・シャッタースピード・絞りの関係性

写真を撮影する上で最も基礎であり、最も重要となるのが

の関係性です。

撮影の被写体や明るさなどの撮影環境に応じて、これら3つを最適に調整することで、

◆明暗

◆ノイズ具合

◆ブレ具合

◆ボケ具合

を決定することになります。

それでは、一つずつ見ていきましょう。

ISO感度とは

ISO感度とは、イメージセンサーが光を受けた際の感度を指定する数値です。

機種によって異なりますが、ISO感度は、『ISO50~ISO51200』のような範囲で、一定間隔で数値が設けられています。数値が高くなればなるほど感度は高くなり、暗い場所でも光を受け取ることができるようになります。

例えば、「ISO100」と「ISO200」を比較した場合、「ISO200」は「ISO100」に比べ2倍の感度で撮影することができるため、暗い場所でもシャッタースピードを速くして、ブレを防止することが可能となります。

ただし、感度の上昇は、電子的に行っているものであるため、ISO感度を極端に上げてしまうとノイズが出てしまい、粒子の点々が目立ち、くっきりした写真ではなくなってしまいます。

状況にはよりますが、基本的な基準として、ISO1600位までがノイズがあまり気にならないギリギリの数値と言えます。

綺麗に写真を撮るためには、ISO感度は可能な限り低い数値を目指すとよいでしょう。

 

シャッタースピードとは

シャッタースピードとは、言葉そのままで、シャッターが切られるスピードのことです。

「1/50」「1/400」などで表され、1/50だと50分の1秒のスピードでシャッターが切られることになります。また、シャッタースピードが速ければ速いほど、ブレにしくくなりますが、それと同時にセンサーに光の当たる時間が短くなるため、写真は暗くなってしまいます。

一般的に、しっかり脇を絞めた状態で手持ち撮影する場合、最低でも1/50以上は必要で、それ以下にしてしまうと手ブレの危険性が高まります。

また、動く被写体(走り回る子供など)を撮影する際は、1/500以上を目安にシャッタースピードを設定することで、動く被写体を止めた状態で撮影することができます。

 

絞り【F値】とは

絞り【F値】とは、ボケ具合を設定する数値です。

一眼レフの絞りの数値は、取り付けるレンズに依存します。レンズの側面に『F1.8』『F4.5』などの最小値が表記されており、最小値から『F22』位まで設定することができます。

このF値が小さいほど、ピントが合う範囲が狭くなり、ピントが合っていないところが『ボケる』状態となります。

また、F値を小さくすることを『開放』、F値が大きくすることを『絞る』と表現し、最小F値が小さいものほど高価になる傾向があります。

F値が小さいほど、絞りが解放された状態(大きく空いた状態)となり、センサーに多くの光を取り入れることが可能であるため、暗い場所での撮影にも対応できるようになります。

ボケを必要としない場合において、F値が『F8』前後が最も綺麗に撮影できるとされています。くっきり・はっきり撮影したい場合は、『F8』を基準として、ISOやシャッタースピードの設定を試してみてください。

 

まとめ

一眼レフの構造についておわかりいただけたでしょうか?

『ISO』『シャッタースピード』『絞り』の関係をまとめると下記のようになります。

機能 数値が小さい数値が大きい
ISO感度【感度が低い】
画質が綺麗
暗い
【感度が高い】
ノイズ出る
明るい
シャッタースピード【シャッターが速い】
ブレない
暗い
【シャッターが遅い】
ブレる
明るい
絞り【F値】【開放】
ボケる
明るい
【絞る】
ボケない
暗い

一度に全て覚えるのは大変ですが、意識して撮るようにするだけで、自然に身体で覚えていきますので、少しずつ挑戦してみてください。

 

この記事が少しでも一眼レフを始める方のお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

タイトルとURLをコピーしました