Googleと言えば、「ググる」という言葉があります。検索窓にキーワードを入力し、そのキーワードにに応じて表示されるサイトを利用して、疑問点や調べたい事などを解決していくことです。
Googleリスティング広告とは、Googleに費用を支払うことによって、ググった際に通常表示される様々なサイトよりも検索結果を上位に表示させることができ、よりユーザーのサイトへの訪問を促すことのできる広告のことです。
そして、リスティング広告で重要となってくるのが、サイトへの入り口となる「キーワード」の選定です。どのキーワードで検索された際に、自身のサイトを表示させるかを決めることで、商品の購入に繋がるであろうユーザーをサイトに呼び込んでいきます。
それでは、キーワードの選定方法について、解説していきます。
キーワード選定に使用するツール
キーワードを選定にあたり、
- ラッコキーワード(一部無料で利用可能)
※キーワードの候補を探す
※検索ボリュームを調べる(そのキーワードが月間でどれくらい検索されているか)
を使用していきます。
ラッコキーワード
ラッコキーワードとは
ラッコキーワードは、メインのキーワードに関連する複数のキーワード集まり(複合キーワード)を列挙してくれるツールです。例えば、「Tシャツ」を売るにあたりキーワードを選定したい場合、ラッコキーワードを利用することによって、「Tシャツ オリジナル」「Tシャツ メンズ」など複合キーワードを列挙してくれるため、自分でキーワード候補を考えるよりも格段に早く、思いつかないような候補を見つけることができます。
無料プランでは、
- キーワードの調査 50回/日
- 見出しの抽出 15回/日
を利用することが可能で、有料プラン(月額440円~)に移行すると、より多くの複合キーワードの提案や検索ボリュームなどを調べる事ができるようになります。
検索ボリュームについては、次に紹介する『キーワードプランナー』で調べることが可能ですので、ラッコキーワードは無料プランでも十分活躍してくれます。
複合キーワードを探す理由
では、そもそも何故複合キーワードを探す必要があるのかを説明します。
まず、あなたがTシャツを販売するお店だと仮定します。メインキーワードの「Tシャツ」を検索キーワードとした場合、そのTシャツが、誰に売りたいのか、どんなTシャツなのか、が漠然としているため、そのTシャツを絶対に買わないであろうユーザーにまで表示されてしまい、「なかなか購入に繋がらない」という状況が予想されます。
メンズ向けなら「Tシャツ メンズ」、メンズのカジュアル系ならば「Tシャツ メンズ カジュアル」など、複合キーワードにすることにより、お店が求めているユーザー層により近いユーザーに広告を表示することができるようになります。
このことから、複合キーワードを調査し、お店が求めるユーザーの訪問に繋がるようなキーワードの組み合わせを探していくのです。
ラッコキーワードの使い方
使い方は至ってシンプルです。まずは、検索窓にメインキーワードを入力します。今回はGoogle広告のキーワードを選定するので「サジェスト Google」を選択し、検索を行います。
複合キーワードの一覧がズラリと表示されますので、画面右上の「全キーワードコピー(重複除去)」を選択して、表示された複合キーワードを全てコピーします。
これで、ラッコキーワードの使用は終了です。次に、キーワードプランナーで、コピーした複合キーワードの検索ボリュームを調べます。
キーワードプランナー
Google広告アカウントの作成
キーワードプランナーを利用するにあたり、まずはGoogle広告のアカウントを作成する必要があります。
- 既にGoogle広告アカウントを所有している方は、登録しているGoogleアカウントを使用してログインしてください。
- Google広告アカウントを作成していない方は、Google広告に登録するGoogleアカウントでログインし、Google広告アカウントの作成を行います。
- そのままキャンペーン(出稿する広告)を作成する
- キャンペーンは作成せずにアカウントだけ作成する
の2種類を選ぶことができますが、今回は、キーワードプランナーの使用が目的なので、キャンペーンは作成せずにアカウントだけ作成する方法をご紹介します。
Google広告のログイン画面にアクセスし、右上の「今すぐ開始」を選択し、登録するGoogleアカウントを使用してログインします。ログイン後、キャンペーンの作成画面に移動しますが、何も入力せずに画面下部の「エキスパートモードに切り替える」を選択します。
「目標を選択してください」の左下にある「キャンペーンなしでアカウントを作成」を選択します。
ビジネス情報を入力していきます。後から変更することができない情報なので、注意してください。基本デフォルトのままで大丈夫です。入力後は「送信」を選択します。
請求先住所の国:日本
タイムゾーン:(GTM+9:00)日本時間
通貨:日本円(JPY¥)
情報の受け取り:任意でお好きな方を選択
これでアカウントの作成は完了です。
キーワードプランナーの使い方
キーワードプランナーへのログインは、
- 直接、キーワードプランナーサイトからログイン
- Google広告の管理画面からキーワードプランナーに移動
の方法にて行えます。今回は、Google広告の管理画面からのログイン方法をお伝えします。
画面右上の「ツールと設定」を選択するとサブメニューが開きます。一番左の列にある「キーワードプランナー」を選択します。
- 新しいキーワードを見つける
- 検索のボリュームと予測のデータを確認する
の2種類が表示されるので、今回のようにラッコキーワード等でキーワード候補を入手済みの場合は「検索のボリュームと予測のデータを確認する」を選択します。
なお、メインキーワードや複合キーワードから新しいキーワードを探したい場合は、「新しいキーワードを見つける」により探すことも可能です。ただし、ラッコキーワード程のキーワードの候補数は表示されません。
検索のボリュームと予測のデータを確認するの箇所に、先ほどラッコキーワードでコピーした複合キーワードを貼り付けます。
各キーワードごとの検索ボリュームが表示されました。「月間平均検索ボリューム」の文字をクリックすると降順や昇順で並び替えが可能なので、検索ボリュームが多い順への並び変えができます。
なお、Google広告を稼働前の場合は、検索ボリュームが『1~10万』のようにある程度の範囲での表示となります。Google広告を稼働させ、費用(最低500円程度)を消費することで、『720』などの10の位までの詳細なデータが表示されるようになります。また、広告の稼働を中止した場合は、一定期間経過後、再び『1万~10万』のような表示に戻ってしまいます。
検索ボリュームの結果を画面右上のエクスポート機能でCSVやスプレッドシードで出力して精査し、どのキーワードににするかを選定していきます。尚、過去のプラン指標の方を出力してください。
出力後は、どの複合キーワードが商品購入に繋がる可能性が高いかを考えながら選定していきます。基準としては、
- 月間検索ボリュームが大き過ぎず、小さ過ぎない(1,000~300が理想)
- 商品の特徴にあっている
- 求める顧客層(ターゲット)に合っている
をもとに選定し、使用できる広告費に合わせて数を調整します。予算が少ないのに多くのキーワードを登録してしまうと、各キーワード毎に表示される回数が少なくなり、折角キーワードを選定しても十分に表示させることができません。逆に、予算を多く使用できるのにキーワードが少ないと、予算を最大限に生かした多くのユーザーへのアプローチの機会を損失してしまうことになります。
まとめ
キーワードの選定方法を解説させていただきました。各ツールは凄く簡単に利用でき、気軽に始められますので、是非トライしてみてください。
一方で、Google広告の運用を開始後は、キーワード毎の単価調整・キーワードの変更・追加に加え、広告文の見直し・配信ユーザーの選定などを実施し、より購入に繋がりそうなユーザーがサイトに訪問するように試行錯誤していく必要があますので、いろいろと調整を繰り返し、最適化を目指してください。
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。